画面が割れている、水没して電源が入らない。そんな状態のiPhoneを見て、「もう値段はつかないだろう」と決めつけて引き出しにしまい込んでいる人は少なくないと思います。ですが神戸市内には、動かない端末でも査定してくれる店がちゃんとあります。壊れたiPhoneがなぜ値段がつくのか、症状ごとに何を見られているのか、店選びで確認しておきたいポイントを整理しました。
壊れたiPhoneが、売れる理由
壊れたiPhoneに値段がつく理由は、ひとつではありません。
まず大きいのが部品取り需要です。画面パネル、バッテリー、カメラユニットといったパーツは、同じ機種を扱う修理業者にとって仕入れ先になります。基板さえ生きていれば、そこから正常なパーツだけを取り出して別の端末の修理に回せます。
もうひとつが海外のリユース市場です。国内では「壊れて動かない」と判断されるレベルの端末でも、修理コストの安い国では現地で直して再販するルートがあります。画面割れ程度なら、国内で直すより輸出したほうが利益が出やすいという事情もあります。
ジャンク品を専門に扱う業者は、こうした部品取りや海外流通のルートを自社で持っているか、卸先を確保しています。壊れているから0円ではなく、壊れたなりの流通先があるから値段がつく。そう考えたほうが実態に近いです。
症状別、買取事情
症状によって、査定側が見ているポイントはかなり違います。
画面割れ
画面割れと言っても、ガラス面だけが割れているのか、その下の液晶や有機ELパネルまで損傷しているのかで話が変わります。ガラスだけの損傷でタッチ操作や表示に問題がなければ、通常の買取ルートに乗ることもあります。表示に線が入っていたり、タッチが反応しない箇所があったりすると、ジャンク扱いになります。
割れがカメラレンズにまで及んでいるかどうかも見られます。背面カメラのガラスが割れていると、写真に光が入り込む、ピントが合わないといった実害につながるため、単なる外傷とは別に評価されがちです。自分では「ちょっと割れてるだけ」のつもりでも、位置次第で扱いが変わると考えておいたほうがいいです。
水没
水没でまず見られるのは、電源が入るかどうかです。水に落としてすぐ電源が入らなくなった端末は、基板がショートしている可能性があり、査定額は大きく下がります。水没後もしばらく動いていた、あるいは以前は普通に使えていたという経緯があるなら、査定の前に伝えておいたほうがいいです。
やってしまいがちなのが、水没直後に何度も電源ボタンを押して確認することです。内部が濡れたまま通電を繰り返すと、ショートの範囲が広がって状態を悪化させることがあります。濡らした時点で電源を入れるのをやめて、そのまま持ち込むほうが、結果的に査定額を保てることもあります。
電源が入らない
電源が入らない原因は、バッテリー起因と基板起因の大きく2つに分かれます。バッテリーが消耗しきっているだけなら、充電すれば復旧する可能性があり、査定側もその前提で見てくれることが多いです。充電しても反応がない場合は基板側のトラブルが疑われ、修理見積もりの段階から金額の話が変わってきます。
この見極めは素人には難しいので、自分で分解して確認する必要はありません。落としてから急に電源が入らなくなった、水に触れた形跡がある、といった経緯だけメモしておいて、査定のときに伝えれば十分です。
ジャンク対応店を選ぶ、3つのチェックポイント
壊れた端末を持ち込むなら、ジャンク対応をうたっていない店より、最初から対応を明示している店を選んだほうが早いです。見ておきたいのは次の3点です。
公式サイトに「ジャンク品可」「画面割れ・水没対応」といった表記が具体的にあるかどうか。「壊れていてもご相談ください」程度のぼかした書き方だと、実際に持ち込んで断られることもあります。
過去の買取実績や事例が公開されているか。画面割れや水没端末を実際に買い取った実績を紹介している店は、ジャンク品の査定ノウハウが社内に蓄積されている可能性が高いです。
古物商許可番号が明記されているか。中古品を扱う以上、許可は必須です。壊れた端末は転売ルートが通常品より複雑になりやすいので、正規の許可を持つ店かどうかは確認する価値があります。
神戸市内でジャンク対応を掲げる店は一覧にまとめています。症状を伝えて査定してもらえるか、まずそこから絞り込むのが現実的です。
修理して売る vs 壊れたまま売る
画面割れや電源不良の端末を見ると、直してから売るべきか、壊れたまま売るべきか迷うと思います。軸はシンプルで、修理費用と壊れたままの査定額を比べて、修理後に上がる査定額のほうが大きければ直す、そうでなければそのまま売る、というだけです。
ただ実際には、非正規の修理を挟むとパーツの出所を問われやすく、査定側の印象がかえって落ちることがあります。正規店やAppleでの修理は高額になりがちで、費用を回収できないケースも珍しくありません。この損益分岐点は機種や症状によって変わるので、一律の答えは出しにくいところです。正直、細かく計算するより、直すのが苦じゃない人は直せばいいし、面倒ならそのまま売ればいい、というくらいの話だと思います。
近くに持ち込める店がない、症状を丁寧に見てもらいたいという場合は、宅配買取に対応した店を使う手もあります。梱包して送るだけなので、遠方の専門的なジャンク買取業者にも依頼しやすくなります。症状別に修理と売却のどちらが得か、もっと踏み込んで判断したい人は、別途の修理vs売却の判断ガイドを参考にしてください。